2023年9月7日、スウェーデンへの議員派遣案に対し、大山奈々子団長が反対討論を行いました。
議員派遣案第1号 反対討論
日本共産党神奈川県議会議員団を代表し、今定例会に付託された議会友好団派遣案について反対する立場から討論を行います。
今回の派遣案は11月6日から11日の6日間の日程でスウェーデン王国ヴェストラジョータランド県と本県との共同声明30周年を記念するとして示されたものです。議長含め議員の参加は8名。加えて随行の職員2名、計10名の友好団が構成され、議員の航空券の種別はビジネスクラス、職員はエコノミークラスが想定されているとのことです。予算額は約1700万円だと聞いています。詳細な行程については未定だとのことです。
私たちは、地方自治体間の友好交流事業自体は意義のあるものだと考えており、諸外国と本県が紡いできた歴史を尊重する立場です。ただし、税金を使って議員派遣を行ったり、視察に赴くことに関して、ことに高額な費用を要する海外へ渡航することに関しては、目的やその必要性を厳密に見るべきとの立場で対応してきました。相手国から周年行事に招待を受けたり、交換留学生の受け入れなど、これまでの交流事業の促進を図ることであったり、両国の友好の重要な節目にあたる公式行事が行われる場合など、合理的な理由が認められる場合には、これまでも議員派遣案に賛成してきました。
今回の派遣についても、これまで同様の考え方で検討いたしましたが、5周年ごとの区切りの一つではあるということですが、その目的や必要性が希薄であり、諸課題が山積している中、優先性や合理性を欠くと思います。
また昨今、議員の海外視察に対しては国民の厳しい目が注がれている中でもあり、県民の理解を得ることは難しいと判断いたしました。
以上の理由から議員派遣案第一号に反対いたします。
以上です。
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